2011.11.05 Saturday
11月〜12月はクリスマスにふさわしいケーキを今までのメニューの
中からピックアップしてリバイバルする予定です。
まず、第一は、みなさん御存じの「フォレノワール」。
2006年以来久々の登場です!
ちなみにご存じの無い方のために解説しておきますと:
フォレノワールとは、フランス語で“黒い森”という意味。
原型はドイツ生まれの“シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ”。
シュヴァルツヴァルト(ドイツ語で“黒い森”という意味)地方の
針葉樹林帯と特産品のさくらんぼをイメージして作られ、後に
フランスに渡ったそうです。中味はチョコレート風味のスポンジに
キルシュを効かせたクリーム(チョコレートクリームの場合もある)と
グリオット(酸味が強いチェリーの品種)、
デコレーションにはチョコレートのコポー(削ったもの)、グリオットと
粉糖を使うのが定番。
色々なお店で見かけるので、食べ比べが出来て楽しいと思います。
生地はどこでも大体がチョコレート風味のビスキュイだと思いますが、
クリームに関してはお店によって色々アレンジされております。
グリオットもお酒の風味が強いものとそうでもないものがあります。
私の作るフォレノワールはどういうのかというと・・・
ご想像通り・・・結構キルシュが効いてます。
中はココア入りのジェノワーズ、
クレーム・パティシェールをベースにフルーティーな酸味の
ヴァローナ"カラク"がたっぷり入ったクリームと自家製グリオット。
そして、外側のデコレーションはクラシックなケーキにふさわしく
シンプルにクレームシャンティー、グリオット、チョコレートコポーで。
このケーキにはグリオッティーヌと呼ばれる、グリオットのキルシュ漬けが
欠かせないのですが、日本で手に入るグリオッティーヌは結構いいお値段で、
瓶詰めのものが3000円〜6000円ぐらいです。
しかも量が多いので、ご家庭では持て余してしまうかもしれません。
キルシュじゃなくって、シロップ漬けのものもあり、そちらはもっとお手頃
なのですが、いかんせん甘すぎたり、パンチが足りなくって雰囲気が出ません。
そこで、冷凍のグリオットで自家製のグリオッティーヌを作りました。
冷凍のサワーチェリーだったら100g入りのものを売っているので
ご自宅でも作りやすいでしょう。
水は一切入れず、キルシュとグラニュー糖のみで作ります。
漬けたシロップはケーキのジェノワーズにもたっぷりしみ込ませます。
久々に作ったら、美味しかった!やっぱり、私はこのケーキが大好きです。
おまけ:古い写真をあさっていたらこんなものが出てきました。
サダハル・アオキのフォレノワール、2002年にパリで食べたものです。
当時はまだ日本に出店しておりませんでしたので、連日通って全種類を制覇
したものです。
今は見かけませんよね?
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