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ババ・オ・ラム
今月のお教室では「ババ・オ・ラム」を作ります。

婆?!っていったいなんのこっちゃ・・・と思う方もいらっしゃると思いますが、
フランス菓子の定番中の定番です。
サバラン」と言ったほうが馴染みがありますよね。



「ババ」は1700年代のポーランド王スタニスラス・レクチンスキーが
大好物である「クグロフ」をワインに浸して食べることを思いつき、自らの
愛読書であるアラビアン・ナイトの登場人物「アリ・ババ」と名付けたことが
由来だとか。そして、その王が国を追われ、フランスのロレーヌ地方の
領主となったためフランスにも伝わったそうです。

その後、19世紀パリのパティスリー「ストーレー」がババを広め、そこの
職人であった、オーギュスト・ジュリアンがそれをさらに進化させ、生地に
クリームやフルーツで飾ってものを考案し、「美味礼讃」を書いた美食家
ブリア・サバランの名前を付けたそうです。

ババとサバラン・・・今となっては、その違いは明確ではなくなっていますが、
しいて言えば、筒型の型で焼いてあり、レーズン入りのものをババ、
そして、日本でおなじみのドーナツのように真ん中に穴が空いているところに
クリームを詰めているものがサバランと呼ぶ場合が多いですが、必ずしも
そうとは限りません。

そもそも、フランスではサバランより、ババの名称を聞くことが多い気がします。
(日本は逆ですよね・・・やはり、ババは響き的に敬遠されたのでしょうか)




ちなみに、ババ、サバランとさらに似たようなものがあります。
それは「ポロネーズ」というお菓子です。
こちらもまたレーズン入りのブリオッシュをシロップと洋酒にひたして、
クレームパティシェールを詰めて、さらに表面はメレンゲで覆い、アーモンド
を振りかけて焼き目をつけたものです。以前ケーキ屋さんでたべたものを紹介しました。

ポロネーズを直訳すると「ポーランド風」。ババの考案者であるポーランド王に
ちなんでつけた名前なのでしょうね。



JUGEMテーマ:手作りお菓子
 
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